読書の途中経過

一覧に戻る

アガサ・クリスティー そして誰もいなくなった


これ以上は核心のネタバレになので、後は本を読んでください。

出来事

月日 出来事
八月八日 集合。
駅に集合し、タクシーで移動。
1台目:ミス・ブレント、ウォーグレイヴ判事
2台目:ロンバード大尉、ヴェラ、マカーサー将軍
夕食
  • ウォーグレイヴ、マーストン、アームストロングで会話。
  • ブレント、マカーサー、共通の友達について会話。
  • ヴェラ、デイヴィス、ロンバードでアフリカについて会話。
夕食後のコーヒーを飲もうとしたとき、全員が人殺しという録音の音声が流れる。
エセル・ロジャース、音声を聞いて倒れる。ブランデーを飲んで復活。
エセル・ロジャース、先に寝る。他のメンバーは島に来た経緯を確認しあう。
その後、音声について弁明しあう。
各自の弁明後、マーストンが酒を飲んだときに苦しそうにむせて死ぬ。
八月九日 エセル・ロジャース、朝になっても起きない。トマス・ロジャースに頼まれアームストロングが確認したところ、そのまま死んでいた。
朝食前
  • マカーサー、ウォーグレイヴ、政治情勢について会話。
  • ヴェラ、フィリップ、ブロア、ボートについて会話。
ナラカットがボートで荷物運びに来るはずが来ない。
テラスでロンバード、ブロア、マカーサーがボートが来ないことについて話し合う。
エミリー、ヴェラを誘って丘に登る。ビアトリス・テイラーという召使がいたが、首にしてそのため自殺したことを告白。
アームストロング、ロンバードと事件について話し合う。ブロアも加わる。
3人は島を調査。マカーサーに会うが少しおかしくなっている。
ヴェラ、マカーサーと会話。
マカーサー、海岸で一人でいるところ後頭部を殴られ殺される。
インディアン人形が7個になっている。
ヴェラ、ロンバードと会話。
  • ロンバードはウォーグレイヴを犯人と考えている。
  • ヴェラはアームストロングを犯人と考えている。
ブロア、ロジャースと犯人について会話。
アームストロング、ウォーグレイヴと犯人について会話。
カーテンが消える。
八月十日 インディアン人形が6個になっている。
トマス・ロジャース、薪を割っていたところ斧で殴り殺される。
ブレント、食事後、一人で残る。
ブロアはブレントを犯人と疑う。
ブレント、蜂がいる部屋で毒入り注射を刺され殺される。
アームストロングの注射器、ロンバードのピストルが消えている。
6番目のインディアン人形が壊されている。
ヴェラ、冷たい手で触られたように感じ、叫ぶ。それは手ではなく誰かに仕掛けられた海藻だった。
ウォーグレイヴ、頭をピストルで打たれ殺される。判事の格好をさせられている。
八月十一日 ロンバードのピストルがテーブルの引出に戻されている。
アームストロング、行方不明になる。
インディアン人形が残り3つになる。

登場人物

人物 コメント
ウォーグレイヴ判事 高名な元判事。最近現職から引退。コンスタンス・カルミントン(旧友)の手紙で島に誘われる。
爬虫類のような顔。
シートンに有罪判決を下し、死刑となった。
判事はシートンに敵意を持っていた。公判前からシートンを知っていたはず。嘘をついている(アームストロング)
マシューズは完璧に弁護したが、シートンを料理してやったぜ。
ヴェラ・クレイソーン 秘書・家庭教師の娘。秘書の仕事に応募したら島を紹介される(ユナ・ナンシー・オーエン)。普段は教師をしている。ヒューゴーという元恋人がいた。海が怖い。
シリル・ハミルトンは家庭教師をしていたときの教え子。言いつけを守らず沖の方まで泳ぎ死亡。検死官から無実を認められている。
シリルが男の子なのでヒューゴーが遺産を引き継げない。
エミリー・ブレントは実は怖い人。
フィリップ・ロンバード大尉 元陸軍大尉。アイザック・モリスに島で仕事を依頼される。
餌食を眺めるのは楽しい。
招待の手紙が来て、共通の友だちの名前が書いてあって・・・。
先住民から食料を奪い、餓死させた。自分が生きるために仕方ない。彼らも死ぬことをなんとも思っていない。
エミリー・ブレント 信仰のあつい老婦人。六十五歳。行儀作法に厳しい父に育てられる。U・N・O(オリヴァー)の手紙で島に誘われる。
やましいことは何もなし。
マカーサー将軍 退役の老将軍。オーエンに昔話をしようと島に誘われる。
ロンバードは怪しい。
アーサー・リチモンドは元部下。偵察に行かせたときに戦死。戦場ではよくあること。
アーサーのことは好きだったが、レスリー(妻)と浮気していたため危険な任務につかせた。戦死したが、その後、レスリーも肺炎で死んだ。
アーミテイジがこのことを気づいているかも。
終りが来るのは喜び。重荷を背負わなくてよくなるのは救い。
アームストロング医師 売れっ子の医者。十五年前の事件。島で仕事の依頼。車移動。
誰だか検討はつかないが病院だから人は亡くなるもの。
酒に酔っているときに手術して人を殺したことある・・・。
アンソニー(トニー)・マーストン 遊び好きの青年。イケメン。車移動。
バジャー・バークリーという友人から島に誘われた。
ジョンとルーシー・カムズは車の事故で死んだ。急に飛び出して来たから仕方ない。イギリスの道路が整備されていないのも悪い。
酒を飲んだ後、苦しそうにむせて死ぬ。グラスに青酸カリが入っていたらしい
ブロア 元警部。参加者全員を知っている。仕事で島へ?
元ロンドン警視庁の犯罪捜査部。今は探偵。参加者を見守るようにオーエンから依頼。
ランダーは銀行強盗。夜警も殺した。捕まえた結果、終身刑になったが監獄で死んだが仕方ない。
デイヴィス 無骨な大男。
→ブロア。名前も出身も嘘。
トマス・ロジャース オーエン家の執事。
ブレイディは元々体が弱かった。容態が悪くなったときも最善を尽くした。忠実に尽くしたことにより遺産を貰った。
エセル・ロジャース トマスの妻、コック。血の気のない。幽霊のよう。怯えている。
告発のレコードを聞いて気絶。
オーエン夫妻 インディアン島の持ち主。
Ulick Norman Owen → U.N.Owen → unknown。
フレッド・ナラカット 島に移動する船の持ち主。
エルマー・ロブスン アメリカの若い富豪。インディアン島に家を建てる。

用語

用語 コメント
インディアン島 ヨット好きのアメリカの富豪(エルマー・ロブスン)が島を買い取って近代邸宅を建てた。オーエン氏が買い取る。

額縁に書かれていた歌

十人のインディアンの少年が食事に出かけた
一人がのどをつまらせて、九人になった
→マーストン、毒入り酒を飲んで倒れる。


九人のインディアンの少年がおそくまで起きていた
一人が寝すごして、八人になった
→エセル・ロジャース。前日、先に寝て朝になっても起きない。


八人のインディアンの少年がデヴォンを旅していた
一人がそこに残って、七人になった
→マカーサー、海岸で一人でいるところ後頭部を殴られ殺される。


七人のインディアンの少年が薪を割っていた
一人が自分を真っ二つに割って、六人になった
→トマス・ロジャース、薪を割っていたところ斧で殴り殺される。


六人のインディアンの少年が蜂の巣をいたずらしていた
蜂が一人を刺して、五人になった
→ブレント、蜂がいる部屋で毒入り注射を刺され殺される。


五人のインディアンの少年が法律に夢中になった
一人が大法院に入って、四人になった
→ウォーグレイヴ、頭を銃で打たれ殺される。判事の格好をさせられている。


四人のインディアンの少年が海に出かけた
一人が燻製のにしんにのまれ、三人になった
→アームストロング、行方不明になる。


三人のインディアンの少年が動物園を歩いていた
大熊が一人を抱きしめ、二人になった

二人のインディアンの少年が日向に座った
一人が陽に焼かれて、一人になった

一人のインディアンの少年が後に残された
彼が首をくくり、後には誰もいなくなった

夕食後に突然流れ出したレコード

エドワード・ジョージ・アームストロング、汝は一九二五年三月十四日、ルイザ・メアリー・クリースを死に至らしめる原因をつくった。
エミリー・カロライン・ブレント、汝は一九三一年十一月五日のビアトリス・テイラーの死に責任がある。
ウィリアム・ヘンリー・ブロア、汝は一九二八年十月十日、ジェイムス・スティヴン・ランダーを死に至らしめた。
ヴェラ・エリザベス・クレイソーン、汝は一九三五年八月十一日、シリル・オージルヴィー・ハミルトンを殺した。
フィリップ・ロンバード、汝は一九三二年二月のある日、東アフリカのある村落の住民二十一名を殺した。
ジョン・ゴードン・マカーサー、汝は一九一七年一月十四日、汝の妻の愛人アーサー・リチモンドを故意に死地に追いやった。
アンソニー・ジェイムス・マーストン、汝は昨年十一月十四日、ジョンならびにルーシー・カムズを殺害した。
トマス・ロジャースならびにエセル・ロジャース汝らは一九二九年五月六日、ジェニファー・ブレイディを死に至らしめた。
ローレンス・ジョン・ウォーグレイヴ、汝は一九三〇年六月十日、エドワード・シートンを殺害した。

オーエン→unknownが判明した後のウォーグレイヴ判事の言葉

「たしかに、そのとおりだ。われわれは疑いもなく、頭のおかしな人間に招かれたのだ──おそらく、危険きわまる殺人者だろう!」


ページのトップへ戻る