読書の途中経過

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横溝正史 犬神家の一族

読み始める前に

本陣殺人事件、獄門島、夜歩く、八つ墓村の軽いネタバレあり、先の読んだほうがいいかも。



これ以上は核心のネタバレになので、後は本を読んでください。

出来事

月日 出来事
昭和二十年
二月 犬神佐兵衛、死す
十月十八日 金田一、那須ホテルに到着。
珠世のボードに穴が開けれれており、ボート転覆騒ぎ。
若林、殺される。
十月三一日 佐清、帰る。
十一月一日 佐兵衛の遺言を公開。金田一も公開の場に同席。
十一月十二日 山田三平、ビルマから博多に移動する船に乗っているところを目撃。
十一月十五日 犬神家の最初の殺人。佐清の戦争前の手型を入手。
佐清の今の手形を取ろうとしたが、松子が拒否。
珠世、佐清の指紋を懐中時計に取り、佐武に渡す。
山田三平が柏屋旅館に泊まる。
十一月十六日 佐武の遺体発見。
佐清の手形を取り、本人と断定。
珠世の部屋に謎の男が入り、部屋を物色。見付かり、猿蔵、佐清と格闘後、逃げられる。
十一月二十五日 犬神家の第二の殺人発生。
佐智が、珠世に睡眠薬を嗅がせ、豊畑村の空き屋敷に連れ込むが、謎の男に見つかる。
謎の男が猿蔵に空き屋敷に一人で来るように電話。
十一月二十六日 佐智の遺体発見。
小夜子、発狂。
十二月十三日 犬神家の最後の犠牲者が発見される。
最後の犠牲者は佐清で湖に上半身が埋もれていた。

登場人物

人物 コメント
金田一耕助 探偵。
犬神佐兵衛 犬神財閥の創始者。乞食で倒れていたところ、大弐に助けられる。その後、大出世。
野々宮大弐 那須神社の神官。佐兵衛の恩人であり、衆道の関係。
野々宮晴世 大弐の妻。
野々宮祝子 大弐の娘。
大弐ではなく、佐兵衛と晴世の子であることが発覚。
野々宮珠世 祝子の娘。絶世の美女。命を狙わているようにみえる。
猿蔵 珠世の付き人。
孤児だったが、祝子が引取、養育した。菊作りの名人
松子 佐兵衛の妾の娘。
佐清 松子の息子。佐兵衛の臨終時にビルマから復員できていなかった。
頭巾をかぶっている。
宮川香琴 琴の師匠。眼が不自由。
竹子 佐兵衛の妾の娘。
寅之助 竹子の夫。
佐武 竹子の息子。
小夜子 竹子の娘。
佐智の遺体を発見後、発狂。佐智の子を妊娠していることが発覚。
梅子 佐兵衛の妾の娘。
幸吉 梅子の夫。
佐智 梅子の息子。
遺体で発見される。
那須署の署長。
古館恭三 犬神家の顧問弁護士。
若林豊一郎 古館法律事務所で働いており、金田一に犬神家で起こる惨劇について手紙を書く。
青沼菊乃 佐兵衛の遺言状で存続人の一人に指定される。
斧、琴、菊の三種の家宝を佐兵衛より与えられるが、松子、竹子、梅子に奪われる。
青沼静馬 佐兵衛の遺言状で存続人の一人に指定される。
佐兵衛の一人息子。佐清と同い年。
大山泰輔 那須神社の神主。佐清の手型を持っていた。
山田三平 軍隊服姿の謎の男。戦闘帽と襟巻きで顔を隠している。
泊まった部屋に「復員援護、博多友愛会」の血染め手ぬぐいが残される。

用語

用語 コメント
復員 召集したものの軍務を解くこと、その結果民間に戻ること。
衆道 男性の同性愛。
産褥 出産から6~8週間。
斧、琴、菊 那須神社の神器。那須神社の守り言葉。後で黄金製の斧と琴と菊を作成し、犬神家の家宝とした。


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