読書の途中経過

一覧に戻る

横溝正史 悪魔の寵児



これ以上は核心のネタバレになので、後は本を読んでください。

出来事

月日 出来事
昭和三十三年 六月十八日 午後四時
日月堂という本屋へ、薄気味わるい男が入っていて手紙を注文。石川 宏と名乗る。
六月二十二日? 忠弘、モヒの密輸関連で捕まりブタ箱へ。
六月二十八日
宏、家で雨男二人に注射をされて昏睡状態にされる。
三太、カステロを訪れる。3人のマダムに薄気味悪い男の手紙が届く。
3人のマダムと早苗で早苗の家へ宏に会いに行くが、宏は気を失っており、美樹子は死んでいた。
三太に3人を尾行して現場に現れる。
欣吾、宏を訪ね、現場に現れる。
宏の左の腕に注射の跡があることと、美樹子の帯締めがないことが発覚。
六月二十九日 三太、欣吾の家に取材に行くが、美樹子の遺体が消えていた。
三太、蝋人形館に訪れるが亀吉に追い返される。 深夜
三太、蝋人形館に忍び込む。
三太、蝋人形館の中で美樹子と朱実を含めたマダムたちの蝋人形を見る。
蝋人形は死相をおびて作られていた。
三太、種子に見付かり、殺されそうになるが、同時に忍び込んでいた謎の人間の存在により助かる。
七月十三日 雨男、亀吉に君代の人形を作るように依頼。
七月二十日 亀吉、雨男に欣吾の人形の作りかけを見せると、気に入られ、追加で注文。
七月二十四日
三太、欣吾を訪ねる。
君代、失踪。
七月二十五日 ブーケ・ダムール美容院のカクテル・パーティーを開催。主要関係者が全員揃う。
雨男、早苗に鍵を渡す。
会場に届けられた箱を鍵で開けると君代の死体と欣吾の人形が出てきた。
八月十五日 宏、早苗、病院がこっそり家に帰る途中で何者かに連れ去られる。
三太、襲われる。
八月十六日 早苗、上野公園のなかで発見。
九月四日 益枝、殺害される。
欣吾、朱実と一緒にいるところを盗撮される。そこに三太が姿を現す。
益枝と亀吉の遺体発見。
種子、亀吉を遺体を見た後に発狂。
三太、望月蝋人形館で宏を発見。

登場人物

人物 コメント
金田一 耕助 欣吾が美樹子の調査のために雇った私立探偵。
等々力警部 金田一の相棒。お互い持ちつ持たれつの関係。
石川 宏 美樹子と共に、薄気味わるい男の手紙の差出人に指定。
早苗の兄。無名の画家。美樹子をモデルとした絵を書いていた。
風間 美樹子 宏と共に、薄気味わるい男の手紙の差出人に指定。
水上 三太 カステロの常連で東都日報の文化部記者。
石川 早苗 カステロの店員。
城 妙子 カステロのマダム。欣吾の愛人の一人。
保坂 君代 渋谷のマダム。美容院を経営。欣吾の愛人の一人。
宮武 益枝 池袋のマダム。洋裁店をやっている。欣吾の愛人の一人。
風間 欣吾 マダムのパトロン。戦後の新興実業家。種子と別れ美樹子と結婚。
有島 忠弘 伯爵家。美樹子の元旦那。
望月 種子 欣吾の元妻。蝋人形館をやっている。
湯浅 朱実 ミュージカルの女王。欣吾の愛人の一人。有島忠弘の妻。
本名は山本ウメ子。
黒田 亀吉 人形づくり、生き人形つくりの名人。蝋人形館の蝋人形を作る。
及川 澄子 欣吾の過去の女。二十年以上もまえに死亡。金田一が調査。

薄気味わるい男が日月堂で注文した手紙

拝啓、時下新緑の候みなさまにはお元気のことと存じます。扨、長らくお世話になりましたが、それではいってまいります。みなさまには末永くお栄えあそばしますよう、かげながらお祈り申し上げます。敬白。石川宏・風間 美樹子


ページのトップへ戻る