横溝正史 迷路荘の惨劇
章
これ以上は核心のネタバレになので、後は本を読んでください。
出来事
年 | 月日 | 出来事 |
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明治四十五年 | 種人、亡くなる。 | |
昭和五年 | 十月二十日 | 一人、加奈子、殺される。 殺害現場に切られた左腕が残る。 静馬、行方不明。 |
昭和二十五年 | ||
十月十六日 | 朝 偽慎吾から電話があり、信也が名琅荘に来る連絡あり。
昼過ぎ
四時半奥村の運転で倭文子、陽子が名琅荘に着く。 信也が名琅荘に訪れ、タマ子が案内、そして消える。
五時
奥村、帰る。 |
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十月十七日 |
二時半
古館、駅に着く。 四時 天坊、柳町、駅に着く。 四時二十分か二十五分 名琅荘に着く。 |
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十月十八日 | 金田一、慎吾より呼ばれ、名琅荘に訪れる。
朝九時
慎吾、奥村、名琅荘に着く。 十時 慎吾、抜け穴に入る。
一時
天坊、古館、柳町、慎吾、奥村、陽子が昼食終える。 一時-二時 奥村、陽子、ピンポン。
一時-二時二十五分
古館、篠崎、会談。
二時-二時半
二時二十分-二時四十分
倭文子、天坊、会談。 柳町、抜け穴。その後、林を歩く。
二時半-三時
二時-三時
天坊、篠崎、会談。 お糸、昼寝。 二時四十分-三時 奥村、陽子、抜け穴。
二時五十五分
三時金田一、謎の男を見かける。 金田一、名琅荘に着く。
三時六分-三時九分
奥村、陽子、柳町、倉庫。その後、譲治、倉庫。
三時二十分
譲治、ギャロップに移動。柳町、奥村、陽子、フルート演奏会(四時まで) 三時五十分-四時二十分 譲治、タマ子と一緒にいる。
金田一、風呂に入り、誰かがフルートを演奏しているのを聞く。
四時 金田一、慎吾と会う。 辰人、奇妙な遺体で発見される。
四時二十分
陽子より、辰人が殺されていること知る。
十時
奥村、篠崎、会談。
十一時二十分-十一時五十五分
田原、井川、小山、金田一, 抜け穴に入る。 柳町、鬼の岩屋に入る。
十一時四十五分
天坊、殺される。犯人は荷物から小物を探した形跡が残される。 |
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十月十九日 | 午前一時 譲治、金田一、風呂。
朝
小山刑事、東京へ。 天坊、浴槽で遺体で発見される。
午後二時
金田一、田原、柳町、譲治、鬼の岩屋探検。女の叫び声が聞こえ、譲治が駆け出す。 井川、抜け穴探検。
井川、鉄梯子が削られており、落ちて怪我する。
タマ子、遺体で発見される。 陽子、後頭部を殴られ重症。 |
登場人物
人物 | コメント |
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古館 種人 | 明治の元老。名琅荘の創始者。 |
古館 一人 | 古館種人伯爵の二代目。 |
古館 加奈子 | 一人伯の後妻となった美貌の女性。 |
尾形 静馬 | 加奈子の遠縁にあたる青年。 |
糸女 | 先々代種人伯の妾。名琅荘をとりしきっている老女。 |
古館 辰人 | 一人伯の嫡子。先妻のひとり息子。
馬車の上で左腕が縛られた状態で遺体が発見される。
加奈子にアタックしていたが、失敗してため、加奈子の悪口を言うようになった。それが原因で一人の惨劇が起きたのかも。
ゴルフ場の建設を慎吾に相談、断られる。
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篠崎 慎吾 | 実業家。辰人から名琅荘を譲りうけホテル経営に乗りだす。
凶器と思われる仕込み杖の持ち主
剣道五段。
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篠崎 倭文子 | 慎吾の妻。辰人と離別した華族の末裔。
慎吾の秘密を握っていると天坊に脅される。
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篠崎 陽子 | 慎吾の先妻の娘。 |
速水 譲治 | 名琅荘の従業員。混血の戦災孤児。 |
天坊 邦武 | 元子爵。辰人の生みの母の弟。
骨董のコレクションを慎吾に売ろうとするが、断られる。
浴槽で遺体で発見される。
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柳町 善衛 | 元子爵。加奈子の実弟。
フルートの演奏者
倭文子と婚約直前まで行ったが、辰人に取られた。
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戸田タマ子 | 名琅荘の女中。
近視。
十月十八日から行方不明。
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奥村 弘 | 慎吾の秘書。 |
田原警部補 | 事件の捜査主任。 |
井川 刑事 | 静岡県警の古参老刑事。 |
小山 刑事 | 富士署の若い刑事。 |
金田一耕助 | 雀の巣の頭にくたびれた着物袴。ご存知名探偵。 |
真野信也 | 偽の慎吾の電話で招待されるが、部屋に招かれたあと消える。左腕がない。 |
用語
用語 | コメント |
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元老 | もと、皇室から特別の待遇を賜り、国家の大事につき御下問を受けた政治家。 |
伯爵、子爵 | 爵位。称号。位の順は、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵。 |
ルパシカ | ロシアの民族衣装。 |
デスペレート | 絶望的な。自暴自棄の。 |
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