横溝正史 仮面舞踏会
章
これ以上は核心のネタバレになので、後は本を読んでください。
出来事
年 | 月日 | 出来事 |
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昭和三十四年 |
八月十四日
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夏江、泰久といっしょに軽井沢に移動。
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八月十五日 |
一時
泰久、津村を訪ねる。 八時 信吉、謎の男(泰久)に会う。
九時まで千代子、忠熈、パーティに出席。その後のアリバイなし。
八時過ぎ
泰久、九時半に桜の沢の別荘に現れる。それまでは喫茶店にいた。
熈子、泰久とすれ違い、その後、夏江とすれ違う。夏江が泰久を尾行していたように見える。
夜
夏江、ウイスキーを持って、操の家に戻ってくる。 |
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八月十六日 |
未明
午後四時泰久、プールで遺体で発見。ウイスキーで酒を大量に飲んでいた。死亡時刻は午後十時から十一時。性交の痕跡あり。 信吉、 ユキ、山で心中を図る。 |
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昭和三十五年 | 八月十三日 |
槙、忠熈を訪れる。
五時
夜、停電。一彦と的場、千代子が車に乗っているのを見る。 盆踊りで秋山、一彦に会う。 忠熈、千代子に電話で呼び出され、高原ホテルで会う。 美沙、津村、槙と会合(槙、美沙と会い、津村の音楽イベントに行こうと誘う)。
五時半
津村宛に女性から電話が掛かってくる(電話の相手は熈子)。 七時四十分 立花、津村を車で送るが、津村、鍵がないと騒ぐ、 津村、熈子に別荘に訪れる。九時四十分に帰る。
忠熈、道に迷い帰ったのは九時半。
夏江、夜、出かける?
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八月十四日 | 朝 台風がピーク。 恭吾、遺体で発見される。
遺体の場所に、マッチが意味ありげに並んでいる。
死亡推定時刻は九時から九時半。 金田一、一彦、英明に会う。秋山が車で向かいに来て、全員乗る。
一彦→美沙の見舞い。英明→忠熈の別荘。金田一→槙恭吾のアトリエ。
槙恭吾のアトリエにて、忠熈、千代子に話を聞く。
等々力、篤子と共に軽井沢に移動。途中で鉄雄と合流。
篤子、家に着いた時、全身黒の人物を見かける。
金田一と警察関係者、立花に話を聞いた後、津村の家に移動。
飛鳥一家、集合。
金田一と警察関係者、山下、等々力、合流。
津村の家で、田代が部屋を覗いた形跡が残っていた。 津村の家で椅子のクッションの上に蛾が潰されている後を発見。
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八月十五日 | 忠熈主催のゴルフ大会。
午後
千代子、忠熈、英明(、秋山)のグループと一彦、鉄雄、熈子、美沙、金田一、等々力のグループに分かれる。 美沙、色盲がバレて、醜怪で破滅的な表情を浮かべる。 銃声が聞こる。忠熈が撃たれ、秋山が追いかけたらしい。
八時半
警察関係者、万山荘に集合。 八時四十五分 熈子から金田一に電話、話したいことがある。 (昨日、津村と会っていたこと)
(昨年、夏江に会ったこと)
十時
操、夏江、津村の家の隠し戸棚で津村真二の遺体を発見。 急に家の電気が着いたことに驚き、操の神経がショートして燃えつきる。 |
登場人物
人物 | コメント |
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金田一 耕助 | 名探偵。 |
等々力警部 | 篤子と共に軽井沢に移動。 |
日比野警部補 | 軽井沢署の捜査主任警部補。昭和三十四年の事件から担当。まだ若くして功名心にもえている。 |
近藤刑事 | 軽井沢署きっての古狸。 |
古川刑事 | 二十五、六歳。丸顔。 |
山下警部 | 長野の警察本部から本事件調査のため出張してくる。 |
南条 誠一郎 | 金田一の郷土の先輩。金田一を別荘に泊める。 |
忠熈の関係者
人物 | コメント |
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鳳 千代子 | 忠熈の恋人。四人の夫と結婚/離婚。
血液型:A型。
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飛鳥 忠熈 | 戦後派の大物。考古学好きの元貴族。 |
飛鳥 寧子 | 忠熈の妻。神門雷蔵の長女。一昨年の秋、狭心症で急死。 |
桜井 熈子 | 忠熈の娘。結婚して軽井沢に別荘を持つ。恭吾殺害事件時、旦那は軽井沢に来ていない。 |
桜井 鉄雄 | 熈子の夫。神門産業のエリート。
血液型:AB型。
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栄子 | 桜井家の女中。里枝と盆踊りに行く。 |
飛鳥 熈寧 | 忠熈の息子。イギリスに留学中。 |
多岐 | 飛鳥家の女中。 |
秋山 卓造 | 忠熈の部下。 |
村上 一彦 | 忠熈が眼をかけている青年。
父、村上達哉が、忠熈の父、飛鳥元忠が暗殺されたときに元忠を庇って死ぬ。
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的場 英明 | 一彦の先生。考古学者。
以前、金田一に協力。
血液型:AB型。
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神門 雷蔵 | 神門財閥の創始者。全事業を忠熈に譲る。 |
泰久の関係者
人物 | コメント |
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笛小路 泰久 | 千代子の最初の夫。昨年、変死。刑務所に入るが、千代子の保釈金で出てくる。
元、映画俳優。
血液型:O型。
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笛小路 美沙 | 泰久、千代子の娘。秋山を怖がる。
血液型:B型。
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笛小路 篤子 | 泰久の継母。美沙の育て親。東京に出掛けたが、電車不通のため戻って来れない。秋山を毛嫌い。 |
里枝 | 笛小路家の女中。栄子と盆踊りに行っていたため、美沙は一人で留守番。 |
阿久津の関係者
人物 | コメント |
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阿久津 謙三 | 新劇俳優。千代子の二番目の夫。泥酔時にタクシー?に轢かれて死亡。
血液型:B型。
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藤村 夏江 | 阿久津の元妻。元新劇女優。
青酸加里を持っている。
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樋口 操 | 夏江の先輩。喋る→空想→喋る→空想→喋る。旦那に逃げられるがまだ離婚していない。 |
槙の関係者
人物 | コメント |
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槙 恭吾 | 洋画家。千代子の三番目の夫。
マッチを並べて遊んだり説明に使ったりする趣味があった。
遺体に蛾の鱗粉が付いていた。
蛾の鱗粉は恭吾の車のトランクのスペアタイヤにも付いていた。
ポケットに津村の音楽界のプログラムが入っていた。 |
根 本ミツ子 | 恭吾の別荘の女中。恭吾の遺体の第一発見者。 |
津村の関係者
人物 | コメント |
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津村 真二 | 作曲家。千代子の四番目の夫。
いい人だが、離婚してから悪ぶる。黒ずくめの服装で殺し屋の振りをするなど。
蛾が大嫌い。 |
立花 茂樹 | 芸大音楽部作曲科の学生。津村の弟子。田代の友達。
一彦の友達でもある。
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篠原 克巳 | 新現代音楽協会理事。津村の音楽イベントの主催者。 |
プロローグの登場人物
人物 | コメント |
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田代 信吉 | 芸大作曲科の学生。ユキを呼ぶ。
津村の弟子。
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小宮 ユキ | コール・ガール。 |
謎の男 | ドッグ・ハウスで信吉と会話。ウイスキーを持って泥酔。嫁に不倫された。嫁は有名人。 |
佐助
鶴吉
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謎の男の嫁の不倫相手。
千代子の親の知り合いの息子。付き人みたいに千代子の面倒をみる。戦争に行く前に千代子にキスし、それを泰久が見ていて嫉妬。
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用語
用語 | コメント |
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七人の子をなすとも女に心を許すな | 七人の子をもうけるほど長年連れ添った妻にも、気を許して大事な秘密を打ち明けてはいけない。 |
バルトーク | ハンガリーの作曲家、ピアニスト。 |
極楽トンボ | のんびりと思い悩まずに暮らしている者をからかっていう語。のんき者。気楽者。 |
八月十四日、朝、台風ピーク時に
忠熈はいま早急に決断をせまられている問題について、真剣に考えはじめたのである。阿久津、津村と会話した後、津村について
「あの男ももうながいことはないな」ドッグハウスでが残したと思われる文字。
A+Q≠B+P(元は、A+O≠Bだったが、津村が変更)Sasuke Sasuke Sasuke
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